MIZUYA / Shoji-Cupboard 2000
作品自体が大きな行灯(あんどん)になっているので、部屋全体を優しい光で照らします。
障子の引戸を外すとミラーとガラスの棚板が現れるのでモダンなショーケースとしても使えます。
小さなギャラリー
Gallery designed in 2001
小さなギャラリーを作ることになりました。
カタログから選ぶようないわゆる建材と呼ばれている外壁材とか屋根材などは使わないで、地元で採れる材木を使って建てることにしました。
ドアも窓も手作りになります。
大まかな設計は私がやりましたが、実際には知り合いの大工さんに外装までは作ってもらうことにしました。
外壁になる杉板を貼っている途中、大工さんから
木には防腐剤とかオイルステンなどを塗らないと
腐りやすいよと言われたのですが、なぜか素直に受け入れられませんでした。
部屋の換気をし、マスクやメガネや手袋を着用してくださいと容器に注意書きがあるような有害物質をどうしてわざわざ塗らなくてはいけないのか、どうしても納得がいきませんでした。
私も含めてそういうふうに諸先輩方から教わってきたのでそういうもんだと思い込んでいたのかもしれません。
結局、なにも塗らなかったらすぐに腐るかどうかこのギャラリーで実験することにしました。
もちろん日本の木は日本の気候風土に最も適した材料なので、そう簡単には腐ったりはしませんでした。
その後、内装工事は珪藻土を塗ったり、大理石を貼ったりしながらのんびりとやりました。
CAMBIUM / Bench 1991
"CAMBIUM" / 新生組織
1991made
アーリーアメリカン調の家具が好きでこの道に入ったのですが、ただただコピーして作る事に疑問を感じるようになりました。
和風でも洋風でもない、誰も見たことがないような家具を作ろうと思って作った創作家具第一号がこのベンチです。
”大草原の小さな家” に憧れて
これは1990年に初めてのオーダーで作った家具です。
家具だけでは生活ができず、大道具のアルバイトもしていた頃です。
当時 身の回りにあった家具の多くはベニヤと化粧合板でできていました。
”大草原の小さな家” に出てくるような素朴な木の家具に憧れて、アンティークの本を見ながらただひたすら真似をして作っていました。
そんな時期に注文をいただいたのがこのキャビネットです。
家具を作り始めたばかりの私に対するご祝儀だったことも分かっていたので、なおさら緊張しながら必死で作った一台です。
その後しばらくはこういった "パイン材の家具" を夢中になって作っていましたが、ある時ふと気が付きました。
こういう家具ならアンティークショップに行けばいくらでも手に入る。
自分が真似して作っても意味がないのでは?
ならば!
誰も見たことがないような家具を作るしかない!
言うは易しですが、、、
大きな方向転換となりました。
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石丸正広
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