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Masahiro ISHIMARU 家具作家 石丸正広の作品     

木のこと

私の家具は杉やひのきなど香りのいい日本の木材を多く使っています。

丸太から製材された板を自然乾燥して使いますが、天然の木は家具になってからも呼吸をし続けているので伸び縮みしたり反ったりもします。
合板や集成材で作られたものも“木の家具”といわれていますが、合板は大きな工場でチップされた木と接着剤などを使って人間が作り出したものです。家具を作り始めた頃は手間がかからないので使ったこともありますが、当時の合板は質も悪く、吸塵の設備も持っていなかったので夜中に咳き込んだりすることもしばしばありました。大量の合板を車に積んで現場まで運んだ時は、目が開かないくらい強烈な匂いで車の窓を全開にして走っていました。
そういった合板の上からさらに臭い塗料やボンドを塗ったりすることもあたりまえのように行われていました。合板や新建材で作られた気密性の高い高級感のある部屋ほど息苦しいような気がしていました。
「こんな材料で家や家具を作ったらみんな病気になってしまうんじゃないか」と思い、1993年に天然の木にこだわった家具展“オーガニックライフ”を開きました。
以来、部屋の改築やオフィスのデザインなどにおいても、化学物質を含まない材料や自然塗料にこだわり、“木の香り”を大切にしたモノ作りを最優先で考えています。