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Masahiro ISHIMARU / Furniture artist & Interior design   

PROFILE / プロフィール

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石丸正広 Masahiro Ishimaru

Artist 

Started making furniture by self-education and self-study.

 In 1993, he became the first person in Japan to advocate the keyword “organic” and present his unique furniture in his individual exhibition.

His works include ones that used an abundant of bamboos (BENETTON) and a life-size rocking horse (RALPH LAUREN). His strong passion for natural materials is also best shown in space designs of galleries and offices.

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家具・空間設計・舞台美術 

石丸正

1980年代に独学で家具を作りはじめ、

1993年の個展 “ ORGANIC LIFE ” において日本で初めて "オーガニック” というキーワードを提唱し、自然のままの造形家具を発表する。

大量の竹を使った写真展( BENETTON )の施工や

等身大の木馬製作( RALPH LAUREN )など、

天然素材への強いこだわりは空間設計にも活かされている。

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Biography

Born in Sasebo City, Nagasaki Prefecture in 1961.

 Faculty of Economics, Toyo University graduation.

In 80's Theater group "Yen Institute" graduate.

After that, started making furniture by myself while working on stage art.

 

1991,Tasaki Pearl "Branch object" is produced in     Ginza main store.

1993, First solo exhibition

1995, Personal exhibition "ORGANIC LIFE" 

at OZONE Shinjyuku.

1996, Furniture is produced throughout the Tachikawa Cinema City building.

1998, Created a huge "bamboo tower" for the BENETTON photo exhibition.

2003, Produced "Flower Object" on Hideki Togi Live Stage at Suntory Hall.

2004, "Hair and makeup world Congress Tokyo" Plan and design 6 party venues.

2006, Planning and exhibiting "ART de WAKATTA".

2008, Produces furniture and lighting for the head office  of MATOI publishing.

2011, Produced "Life-size wooden horse" at Ralph Lauren Harajuku head office.

2012, Personal exhibition "KAGULESS" 

2013, "SAKURA PROJECT" design and construction <each LUMINE store>

2015, Personal exhibition “JAPANeeds concept"

2016, "Koppuu" Stage art design

2017, Personal exhibition "Money is growing tree"

2020, Personal exhibition "Odoroki Momonoki Yancha-na-ki"

 

経歴

1961年 長崎県佐世保市生まれ。

東洋大学経済学部卒業。

80年代 "演劇集団 円研究所" を経て "ブリキの自発団" に入り、舞台美術の仕事に携わりつつ 独学で家具を作り始める。

 

1988年  アトリエ ダイアン設立

1991年   田崎真珠 銀座本店に

               "木のクリスマスツリー" を製作。

1993年  個展 “ORGANIC LIFE /有機生活”

            【オーガニック】というキーワードを

              日本で初めて提唱。

              <高円寺COMPLEXギャラリー>             

1995年   個展 “ORGANIC LIFE /有機生活”

                <新宿OZONE

1996年   立川 CINEMA CITY 各フロアに家具

               を製作。

1998年   Hotel Le Meridien Grand Pacific Tokyo 

               東京お台場に完成したホテルのオープニングイベントに巨大な "竹のやぐら” を製作。 

                <BENETTON 写真展>

2003年   東儀秀樹ライブステージに

               “花のオブジェ”  製作。

              <サントリーホール

2004年  "Intercoiffure World Congress Tokyo"

              (ヘアメイク世界大会)

    ホテルメリディアン全館、八芳園

    海外からのお客様のために "JAPANight"     というコンセプトで7つのパーティ会場を 

    デザイン。

2006年   “ART de WAKATTA/アートで暮らす” 

               を企画 出展。Presentation with

              黒田泰蔵、羽良多平吉、森脇裕之、他

2008年   MATOI PUBLISHING本社の家具、

               照明などを製作。

2011年  ラルフローレン原宿本店に 

            『等身大の木馬』を製作。

2012年   『神楽坂光鱗亭ギャラリー』設計施工

     個展  "KAGULESS"               

2013年 『SAKURA PROJECT』デザイン施工 

               <ルミネ各店>

2015年 個展 "KAGULESS Ⅱ/JAPANeeds concept"

               <神楽坂・光鱗亭ギャラリー>

2016年 『骨風』舞台美術デザイン 途中降板

     <篠原勝之原作 高田馬場ラビネスト>

2017年 個展  "金の生る木” 

                < ATOM CS TOWER 新橋 >

2020年 個展  "驚き桃の木やんちゃな木"

                <なかのZERO>

 

 

家具・改築・舞台美術 などお気軽にご連絡下さい。

 

 

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👆https://www.instagram.com/masahiro.ishimaru

 

東京都中野区在住

Nakano,Tokyo, JAPAN

phone: 090 2180 4192 

dian_ishimaru@yahoo.co.jp

 

 

 

非日常を演出する

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14-seater dining set 2005

CINEMA・2

 

映画館は非日常。

面白いものを作ってください。


オーナーからの要望はいつもこれだけです。

もう命懸けでやるしかありません。

 

鉄とガラスの巨大なアトリウム。

こういう無機的な空間にこそ天然木が必要だと思い、キングサイズのダイニングセットを製作しました。

なぜか "ホテルカリフォルニア" が頭に浮かびました。

テーブルランプもオリジナルです。

 

 

 

 

 

 

 

RALPH LAUREN

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「木馬を作ってほしい」と 舞台関係の会社をやってる友人から電話で頼まれ子供用だとばかり思い込んでいて、あとで詳細を聞いてビックリ!

なんとそれは "等身大の馬" でした。

 

ニューヨークのラルフローレン本店には第一次大戦時代?のアンティークの木馬(耳は取れた状態)があるらしく、今回原宿の本店にも飾ることになったそうです。

 

ちゃんとした図面も無いまま "おまかせ" ということで、納期は1ヶ月しかありませんでした。

材料は国産の杉とヒノキを使うことに決め、知り合いの棟梁のお知恵を借りたり、見ず知らずの大工さんが家を建てるために使おうとしていた6メートルの梁材を製材所で無理言って分けてもらったり、総重量のことを考えたりしながら、無我夢中でどうにかこうにか納品することができました。 

 

2011年に作ったこの等身大の木馬は中国などアジアの各店舗を巡回しているらしく、今はどこの国にいるのかわかりません。

またいつか原宿に帰ってくる日を待っています。

 

鹿の角の秘密

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照明

 


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コートハンガー

 

 

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インターホン付きの看板

 


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鹿の角を使った作品を作ってほしいとのオーダーがあり、エゾシカの角を使いました。

 

角をグラインダーで加工すると強烈な匂いの粉塵(ふんじん)が舞い上がるので防塵マスクは必須でした。

作業中に現れた近所の人が 

「鹿の角は漢方薬にも使われるくらいだから吸っても平気だよ」と。

さらに、

 

龍角散のカクは鹿の角だよ」   

 

まさに目からウロコでした。

 半信半疑でマスクを外して作業を続けたところ

 

なんと❗️

 

吸い込んでもまったく咳がでませんでした。

まさに漢方薬

 

恐るべし シカの角。

恐るべし 自然の力。

 

 

 

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    石丸正

    Masahiro Ishimaru

   

 

 

日本で初めて "オーガニック" を提唱

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VEGETATION Ⅱ / table   1993

AUXIN / chair  1992

 

私は自然のままの天然木を使って家具を作っています。

丸太から製材された板を自然乾燥して使いますが、天然の木は家具になってからも呼吸をし続けているので、伸びたり縮んだり反ったりねじれたりすることもあります。

 

ベニヤなどの合板や集成材で作られたものも “木の家具” といわれていますが、合板はチップされた木と接着剤や薬品などを使って工場で作られたものです。

家具を作り始めた頃は手間がかからなく便利なので使うこともありましたが、当時の合板は質も悪く、作業した後 夜中に咳き込んだりすることもしばしばありました。

アルバイトで大量の合板を車に積んで現場まで運んだ時は、目が開かないくらい強烈な匂いで、真冬だったにもかかわらず車の窓を全開にして走ったこともありました。

そういう合板の上からさらにオイルステンやシンナー系の塗料を塗ったりすることもあたりまえのように行われていました。(今でもありますが…)

 

人が暮らす空間を作ってるとは到底思えませんでした。

 

以来、自分が作業する時に苦しむような材料は使わないようにし、化学物質などを一切含まない自然のままの木だけで作品を作ることに決め、1992年に "SEQUOIAという作品を作りました。

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木の香りいっぱいのこの本棚は大きな柱を使っているので家具になってからもパチパチと音を出すことがあり、まさに呼吸し続ける生き物 (有機物) のようでした。

コンクリートとガラスで作られた都会の無機質なビルにこそこういう生きている家具を置いてみたいと考えるようになり、1993年に初の個展となる

"有機生活 / ORGANIC LIFE" 

を高円寺のCOMPLEXギャラリーで開きました。

 

当時日本で "有機" というと、有機水銀有機リン酸など農薬とか水俣病の原因ようなマイナスのイメージしかありませんでした。 

農業の分野でも"有機"というと印象が良くないという理由で "自然農法" と呼んでいた時代でした。

 

悪いイメージしかなかった "有機" という単語でしたが、呼吸する生きている家具を表現するためにあえて「有機生活」というタイトルを付けました。

 

パンフレットのデザインをお願いした方から原稿を英訳するよう指示を受け、"有機" という単語を辞書で調べた結果、

 

 "ORGANIC" 

 

という単語に行き着きました。

 

当時(1992年) 私が持っていた英和辞書によると、

 

"組織の"

 

"流線型の"

 

"植物っぽい" 

 

などと訳してあり、最後に 

"有機的な" 

とあり、 今のような健康的な意味はまったく感じられませんでした。

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 個展を取材してくれた "日経イメージ気象観測" という月刊誌のおかげで、1993年に日本で初めて "ORGANIC" という単語が世に出ました。(この時点でもまだカタカナ表記はされていませんでした)

 

 この個展中に "ORGANIC LIFE" のパンフレットを持ち帰った人の中に ある大手企業の人がいました。

その後しばらくしてその会社から"オーガニック○○○" という商品名(飲み物)のテレビCMが流れるようになりました。

(女優の手塚理美さんが出ていたのを覚えています。その会社のホームページを調べてみたのですが、そのオーガニック飲料は商品から抹消されていました。きっと "オーガニック" ではなかったんだと思います。)

 

それ以降 "オーガニックコットン" とか、"有機野菜" など、今までとは反対に "有機" は健康的なイメージで使われるようになりました。

 

話が広がってしまいましたが、

以来、家具はもとより店舗やオフィスの改築などにおいても、化学物質を含まない自然のままの材料や塗料にこだわり、“木の香り” を大切にした作品を作り続けています。

 

 

 

 

 

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置き床/OKIDOKO

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置き床 / Okidoko

 

黒い石を1枚置いて、

子供が書いた掛け軸を掛け、

花を一輪生けたら

お客様を迎えましょう。

 

 

 

白磁 / 房の輔

掛け軸の表装は古いカレンダーを再利用

木製花器の落としにはペットボトルを再利用

茶室


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個展  "金の生る木"   2017

 

 

私は前々から "お茶会" といものにご縁がなく、興味はあるもののどうしても敷居の高いものになっていました。

密室で行われているから尚更でした。


今回の個展において 新橋 ATOM CS TOWER の協力で "組み立て式の茶室" を作ることができました。

 

アーティストの今野絢さんのお手前も素晴らしく、

だれも緊張させることなく厳粛に進めてくださり、普段は見ることができないお茶会の様子を四方から見ることができ、小さな音や空気感もビシビシ感じ取ることができました。

東大の矢作直樹先生もお客として参加してくださるなどとても貴重なお茶会となりました。


また "結界" として吊した伽耶は、本大麻100%のもので、夏の暑い夜に使うと外の温度よりも涼しくなるとの実験データもあるとのことでした。

 

日本の文化、日本人の知恵、オソルベシです。

まさに不思議な個展となりました。

 

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